2009年7月30日木曜日

表示寸法の単位を変更する方法

図形を描く際、表示寸法が建築図面表記や分数表記(単位がインチやフィート)で表示される事がありますが、一般ユーザーにとっては非常にわかりにくい表記ですよね。
これを、日本人が普段使い慣れている「メートル」や「センチメートル」や「ミリメートル」に変更してみましょう。

例えば、新規でファイルを作成した際、以下のように、建築図面表記になっている事があります。
これを変更してみましょう。


「ウインドウ」メニューから「モデル情報」を選択します。


「モデル情報」ウィンドウが表示されたら、「単位」の項目を選択します。
「長さの単位」の形式を「十進表記」にして、単位で「メートル」などを選択します。
私の場合は「ミリメートル」が使い慣れているので、以下のように設定しました。
設定が終了したら、右上の「×」でウインドウを閉じます。


もう一度、図形を描いてみると、今度はきちんと「ミリメートル」表示になっています。

2009年7月22日水曜日

長方形・正方形の作り方

いろいろな立体を作る上での基本となる、長方形と正方形(2D)の制作方法をご紹介したいと思います。


【長方形の作り方】
それでは、原点を基準にして、地面に長方形を描いてみましょう。
まずは、ツールボックスから「長方形」ツールを選択します。


原点の近くにポインタを持っていくと、ポインタが原点に吸着されます。


原点の位置から、右上の方向へマウスでドラッグします。


ドラッグをやめると、その位置で長方形が完成します。
ドラッグの始点と終点が対角線となった長方形が描かれるというわけです。



【正方形の作り方】
次に、正方形を描いてみましょう。
まずは、ツールボックスから「長方形」ツールを選択します。


原点の近くにポインタを持っていくと、ポインタが原点に吸着されます。


原点の位置から、右上の方向へマウスでドラッグします。
正方形っぽい位置へポインタを持っていくと、ある位置で「正方形」という表示が現れます。
この表示がある時は、正方形になっているはずです。


その位置でドラッグをやめると、正方形が描かれます。


パースの付いた視点なので、正方形に見えないという人もいるかもしれませんが、視点を移動して、真上からオブジェクトを眺めてみると、間違いなく正方形になっています。

2009年7月20日月曜日

オブジェクトを削除する方法

不要な図形を削除する方法をご紹介したいと思います。

例えば、SketchUpを新規で立ち上げると、原点(x軸・y軸・z軸が交わっている点)の近くに直角定規が描かれていますので、これを削除したいと思います。

削除の方法は、ツールボックスから「選択」ツールを選択します。

その状態で、直角定規の上をクリックすると、以下の画像のように選択状態になります。(グループ化されているので、オブジェクト全体が青くなります)

その後、キーボードの「Delete」キーを押せば直角定規が削除できます。

SketchUpの中でオブジェクトを削除する際は、「Back space」キーではなく、「Delete」キーを使うルールになっているようですね。

2009年7月12日日曜日

Google SketchUpをインストールする方法

さっそく3Dモデリングを楽しもうと思っても、Google SketchUpをパソコンにインストールしなければ、何も始まりません。
そこで、まずはソフトウェアをダウンロードしてみましょう。

【Google SketchUpのダウンロード】
まずは、Google SketchUp公式サイトへ行きます。
そして、画面右上の「Google SketchUpをダウンロード」と書いてある大きなボタンをクリックします。


次の画面で、現在使用中のパソコン(WindowsまたはMac)を選択して、「Google SketchUp(無料版)のダウンロード」と書かれてあるボタンをクリックします。


「このファイルを保存しますか?」と聞かれた場合には、「ファイルを保存」と書かれたボタンをクリックします。


ファイルのダウンロードが完了すると、デスクトップに「GoogleSketchUpWJA.exe」という名前のファイルが追加されているはずです。

これで、ソフトウェアのダウンロードは成功です。
次に、インストールする作業へと進みましょう。


【Google SketchUpのインストール】
ダウンロードが完了した「GoogleSketchUpWJA.exe」をダブルクリックします。
すると、セキュリティの警告が表示される場合があるので、迷わず「実行」と書かれたボタンをクリックします。


ソフトウェアのインストーラーが立ち上がり、インストールが開始されました。
「次へ」をクリックします。


ソフトウェアの「使用許諾契約」が表示されるので、内容を一読します。
問題が無ければ、「使用許諾契約の全条項に同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。


そのまま「次へ」をクリックします。


いよいよインストールを開始するので、「インストール」をクリックします。


インストールが開始されました。
緑色のゲージが一番右側に到達するまで、しばらく待ちましょう。


以下のような表示が出たら、インストールは無事に完了しました。
「完了」をクリックします。


デスクトップに、Google SketchUpのショートカットアイコンが表示されているはずです。
間違えるといけないので、先ほどのインストーラーのファイルは、ごみ箱に捨てておきましょう。


Google SketchUpのショートカットアイコンをダブルクリックすると、Google SketchUpが立ち上がります。
初期設定を聞かれますが、後から変更もできるので、とりあえず「続行」をクリックします。


学習センターのウインドウが現れるので、一通り動画などを見て勉強してみるのもいいかもしれません。
さっそくモデリングを楽しみたいのであれば、右上の「×」でウインドウを閉じます。


以下の画面が、Google SketchUpのモデリング画面です。
画面の上の方にあるツールボックスから各ツールを選択すると、「インストラクタ」が各ツールの使い方を簡単に説明してくれます。


お疲れ様でした。長い道のりでしたが、これでデスクトップのショートカットアイコンをダブルクリックすれば、いつでもGoogle SketchUpが立ち上がります。
それでは、今から少しずつGoogle SketchUpの使い方を覚えていき、快適な3Dモデリングライフを楽しんでみましょう!

2009年7月3日金曜日

Google SketchUpについて

Google SketchUpを知らないという方のために、Google SketchUpがどのようなものかを簡単にご説明します。

【Google SketchUpって何?】
Google SketchUpとは、Googleが無料(一応、有料版もあります)で提供している3Dモデリングソフトウェアです。
このソフトウェアは、インターネット環境さえあれば、Google SketchUp公式サイトから簡単にダウンロードできます。
また、使い心地に関しては、誰でも簡単に3Dグラフィックスを扱えるように設計されていているので、今まで踏み込みにくい世界でもあった3Dモデリングへの敷居を、極限まで低くしてくれた優れものでもあります。


【Google SketchUpの特徴】
このソフトウェアは、元々は別の会社が開発していたのですが、2006年にグーグルがその会社を買収して、一般ユーザー向けに、無料版としてソフトの提供を開始しました。
Google SketchUpには、「Google SketchUp Pro」という有料版もあるにはあるのですが、ある程度趣味として使う分には、無料版のGoogle SketchUpで全く問題ありません。
また、SketchUpで作った建物などは、画像や動画として書き出せる他、同じくGoogleのサービスでもある「Google Earth」内で表示できるというところも大きな魅力になっています。
おそらくGoogleの考えでは、世界中の人達の力を借りて、完全な3Dの世界地図を完成させようという考えもあるのではないかと思います。
Googleの社員だけで、世界中の建造物を作るというのは到底不可能ですからね。

個人的な印象ですが、このソフトウェアの使い心地は、どちらかというと2Dソフトに近い感じがして、Flashでの描画ツールが3D化したような印象を持っています。
とにかく直感的な作業ができるので、これまでの3Dソフトウェアの常識を打ち破るような画期的なソフトウェアだと思います。


【これまでの3Dソフトウェアとの違い】
Google SketchUpと通常の3Dソフトウェアは、似ているようで全く違います。
まずはインターフェースですが、通常の3Dソフトの場合は、3面図(正面+側面+上面)+斜め視点の計4画面を見ながらモデリングしていきます。
ところがGoogle SketchUpの場合は、1つの視点のみ、つまり1画面のみでモデリングしていきます。
モデリング画面は以下のような感じなのですが、この仕組みはかなり画期的だと思います。

表示画面は2点透視図法で、実際の肉眼に近い見え方(オブジェクトにパースが付いてます)をします。
同じ長さのオブジェクトでも、遠くにあるものの方が短く見えるというわけですね。
ただし、基本的には画面をぐりぐり回して、作業しやすい位置からオブジェクトを選択したり移動させたりする事になるため、視点を自由に移動させるためのショートカットキーを自在に使いこなす事は必須テクニックとなります。
また、とにかく動作が軽いのが特徴で、非力なパソコンでも非常にサクサクと動作するようにできています。
テスト的に制作した以下の3Dキャラクターのファイルで343KBしかありません。

上記のように、簡単なアニメーションならすぐに作成でき、動画ファイル(AVI)として書き出す事もできます。
Google SketchUpをパソコンにインストールしても、ほとんど容量は食わないので、気楽なノリで快適な3Dモデリングを体験してみてはいかがでしょうか?